日々徒然

日々の感じた事や趣味等を書いてます。

ナンパ

彼女は白人の血が強いハーフである。いや、正確には3ヶ国の血が流れるミックスである。
それ故に外見は見栄えのする顔立ちである。
鼻も高く、スラッとしたスタイルで、典型的な白人。
ノロケ話ではないが、なんで俺みたいなブ男と付き合ってるのか謎である。

彼女は定期的にナンパをされる。街を歩いていると、唐突に話しかけられるらしい。最初は無視するらしいのだが、しつこく食い下がってきたらとりあえず話を聞いてしまうみたいだ。
彼女曰く、簡単に口説けそうに見られてるだろうからやだ!との事。

昨日のパターンはこうだった。こうゆう手口もあるのかとちょっと驚いたので紹介しておく。

買い物を終えた彼女はデパートから出た直後、吉岡秀隆似の男に声をかけられた。無視して進むと、「違います!そうゆうのじゃないです!」と追いすがってきたそうだ。
「美容に興味はありますか?」と聞かれ、彼女は「美容室ですか?」と返答。
「はい、美容師なんですが、美容室に行く頻度はどれくらいですか?」と男は言う。
彼女「縮毛矯正にお金かかるんで半年に一回くらいです」
男「基地に通ってるの?」
彼女「まぁそうですね」
男「でもこれだけ綺麗だと原宿とかでスカウトされるでしょ?」
彼女「いや〜、インドアなんで」
男「そういえば、ここら辺4万でどう?とかあるらしいけど聞かれたことない?」
彼女「パチンコ屋の前でサラリーマンらしきおっさんに話しかけられたことが・・」
男「やっぱり!危ないねぇ・・もしも僕がそうゆうこと聞いてきたらどうする?」
彼女「ガン無視で駅まで歩きますね」
男「えらいね!気をつけなきゃね!変な人には気をつけてね!機会があれば美容室来てください!」

そして男は去ったらしい。
彼女は「店とか教えられてないしww」と笑っていたが、俺には違和感と、このナンパ師?援交男?の手口に驚愕していた。

まず、美容師と名乗り、美容のことについて声をかけながら、美容関連の話は美容室に行く頻度しか聞いていない。
大半は世間話だ。省略した会話らしいが、彼女は30分も立話をしていたらしい。

結論をまず述べると、この男はナンパ師か援交目的の男だ。
まず、ナンパではないと述べて、女をじゃあなんだ?と立ち止まらせる。
美容師や美容室と言えば、美容を気にする女は興味を惹かれることが多く、ナンパじゃないと明言したことから多少油断をするはずだ。
そこからは世間話をし、親近感を持たせながら歳や職業等のデータ収集。
そしてラスト、煽てた後に「このへんで4万円くらいでどう?って声かけられたことない?もし僕が言ったらどうする?」だ。
彼女には分からなかったらしいが、男や勘のいい女ならピンと来るはずだ。

「もし僕が◯◯ならどう?」とは、男が本心をダイレクトに言えないが、質問形式で本意を知りたい時に使う言葉だ。
男なら誰だって一度は使ったことがあるフレーズだと思う。
「もし僕が好きだったらどう?」と、拒否られても、「もしもだよww」と逃げ道を作る為のフレーズ。

今回は彼女が本意を知らずに拒否ったから、「そうゆう奴がいるから気をつけてね」といい人を演じながら去った。
ここで彼女が「値段次第かな」とか「もうちょい高ければ・・」と言ったら確実に本性を現していただろう。

そして、美容師といいながら髪を手入れしているようには見えなかったことや、どこの美容室か明言せずに最後まで美容室来てねと、不確定なことを言いながら去った。
確実に美容師ではないみたいだ。

彼女には、ナンパされる度に言うのだが、見ず知らずの男が女に声をかけるのは、ガチの営業や、女が落とし物をして拾ってくれた時ぐらいだと伝えている。

以前あった例が分かりやすい。
彼女が街を歩いていると、サラリーマン風の30歳にならないくらいの男から道を英語で尋ねられた。
彼女が日本語話せますよと言うと、喜んで道を聞き、更に世間話、データ収集と定石の流れ。
最後はどこかでお茶しませんかと聞かれ、拒否って終わったらしい。

まず、一般的に考えれば、道を聞く際にわざわざ外国人に英語で尋ねるだろうか?たまたま観光で来ている人かもしれないし、言葉が通じないかもしれないのに明らかに外国人と分かる人に聞くだろうか?
普通なら、交番や店員、少なくとも同じ日本人に聞く事が多くないだろうか?

だから、男が声をかけるのは大半が下心ありの声かけなのである。
まだ若いのと、男の心理が分かってない彼女はナンパされてもついていく事はないだろうが、本心を察せないのは色々と心配だ。